2013年2月24日日曜日

食事療法(1)

全国どこの病院でも「食品交換表」を使って指導しています。高血圧や


脂質異常症などの栄養指導でも利用できる大変利用しやすい指導教
です。
必要な栄養成分を、主食、主菜(肉、魚、大豆食品)、副菜(野菜、
きのこ、海藻など)をバランスよくとってもらうための教材です。
 
欠点もあります。
外食時や結婚式、飲み会などの時には対処が困難です。料理の素材が大事なので料理を作る人には有効ですが、食事を作らない男性は主食のご飯や食パンや果物は計算できてもおかずの調整は困難です。奥さんなど料理を作ってくださる方の協力が必要です。

         
患者さんには3日間の食事内容を記載して頂き、管理栄養士がカロリー量やバランスなどを計算して、悪い点があれば一緒にどうしたらいいのか考えます。
食事記載が面倒な人には携帯電話などで食事を撮影してきて頂いて、それを見ての指導もします。
広島から携帯電話でお好み焼きを撮影してきて、「どれくらいカロリーあるの。
全部食べたら、インスリン量はどうしたらいいですか」と聞いてきた患者さんも
おられます。
最近のコンビニ弁当などは、カロリーや栄養素成分の量が記載してありますから、それを見て上手に食べるコツを栄養士より教えていただきます。

さて、炭水化物、脂質、蛋白質がエネルギーを持つ三大栄養素ですが、食後の血糖値を上げる栄養素は炭水化物です。高エネルギー食が高血糖食と同じではありません。
蛋白質だけを食べても血糖値は上昇しませんが、体重は増加して糖尿病を悪くします。腎臓の悪い人は高蛋白食は腎機能を悪化させます。やはり、バランスが大事ですね。


これを利用したのが、カーボカウント法です。カーボ(炭水化物)量を計算して、血糖をコントロールする方法です。また、グライセミックインデックスも大事です。

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